結婚式ムービーの自作について検討中・取り組み中のみなさまは、写真を選んだり、構成を考えたりと、楽しく想像を膨らませていることかと思います。またそれと同時に、「式場からムービー自作に関する注意書きをもらって不安になった」「失敗事例を確認しておきたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
式場からもらった注意書きの例
✔︎ 画面のアスペクト比は16:9で作成してください
✔︎ セーフティゾーンは80%で作成してください
✔︎ 映像の開始と終了に5秒間の黒画面を設定してください
✔︎ DVDに、DVD-video形式で記録して持ち込みください
・・・
式場からもらった注意書きは専門用語が多くて・・・。失敗なく作れるのか不安だわ。
この記事では、その中でも知らないと致命的となってしまう失敗5つにフォーカスして説明し、その不安やお悩みを解決します。
結婚式ムービー自作の失敗5選
画面サイズの誤り!
文字・写真の見切れ!
コメントが長すぎる!
BGMが使えない!
DVDを上映できない!
当ショップでは、結婚式ムービーのテンプレートを販売しており、ムービー自作に関する事例を年間で数千件見させていただいております。そのノウハウをもとに、陥りがちな失敗について具体例を交えて詳しく解説します。この記事を読めば、式場から示された注意事項の内容はもちろん、そこに示されない失敗も含めて、事前にしっかりと理解して対策することができるようになります。気になることをクリアにして、不安のない状態で結婚式準備を楽しみましょう!
画面サイズの誤り!
映像には規定の画面サイズがあります。式場から指定された画面サイズと異なるサイズで作成してしまうと、致命的な失敗となってしまいます。
画面サイズは、縦横の比率「アスペクト比」によって表します。「4:3」と「16:9」の2種類があり、会場の映像機器がどちらの画面サイズに対応しているかに合わせて、ムービーを作成する必要があります。画面サイズを間違えたまま進んでしまうと、リハーサル時点で発覚してやり直しが発生してしまう場合も。必ず最初に確認して、指示されたサイズで作成を開始しましょう。
文字・写真の見切れ!
プロジェクタ機器で画像を上映する際に、パソコンやスマホで見ている画面の端は、スクリーンに映し出されない部分があります。これを無視してしまうと、文字・写真が見切れる失敗となります。こちらもリハーサル時点で発覚して、見切れ方がひどい場合にはやり直した方がいい場合もあります。
確実にスクリーンに映し出される領域を「セーフティゾーン」と言います。式場からは「セーフティゾーンは80%」といった具合に指示があります。指示されたセーフティーゾーンの中に写真・文字を配置し、画面の端には余裕を持たせてておきましましょう。
コメントが長すぎる!
最も陥りがちな失敗として、1シーンの表示時間に対してコメントが長すぎることが挙げられます。1シーンのコメントが長すぎることは大した問題ではないように感じるかもしれませんが、実はムービーの印象に大変大きく影響しています。
コメントが長すぎるムービーに対する実際の感想
・コメントを読むのに疲れた、読み切れなかった
・写真を見る余裕は全くなかった
・とにかく忙しいムービーで、途中で見るのを諦めた
ムービーに込めた想いも、全く伝えられなくなってしまうのね
コメントの長さに関しては、式場から指摘するような内容ではないため、当然ですが注意書きに書かれることはありません。また直前のリハーサルで、プランナー様や式場関係者がコメントが長すぎることに気づいたとしても、内容的にも、立場的にも、タイミング的にも指摘してくれることはないでしょう。他の失敗のように作り直しができるならまだいいですが、そのまま本番で上映されてしまう可能性が最も高い失敗と言えます。
感覚的・主観的な判断はNG !
コメントが長すぎるかどうかを、映像を流しながら感覚的・主観的に判断をしてしまうと、多くの場合でコメントが長くなってしまいます。
感覚的・主観的な判断がコメントを長くしてしまう理由
・自分たちのエピソードでありコメント内容も知っているため、長くても読めてしまう
・ムービー作成過程で繰り返しシーンを見るため、感覚が麻痺してしまう
・伝えたいことがあったり面白くしようとして、ついつい内容を詰め込んでしまう
言われてみればわかるんだけど、ついついやってしまいそう・・・。
具体的・客観的な目安でチェック!
コメントが長くなりすぎないように、具体的・客観的な目安を使ってコメント量をチェックすることで失敗を防ぐことができます。映像と合わせてテキストを読む場合、人が処理できる文字数は「1秒間に4文字」と言われています。これは映画の字幕などでも考慮されている目安です。こちらの目安に従えば、コメントの表示時間を5秒~7秒程度とすると、文字数は20~30文字が適切となります。コメント以外のシーンの切替時間を含めると、1シーンの表示時間は8秒~10秒程度でしょうか。
初めて見る人の立場に立つには、具体的・客観的な目安を使うことが大切なのね!
★関連ブログとしてこちらの記事もご参照ください。
BGMが使えない!
一般の楽曲を使用する場合、著作権に関する申請手続、費用の支払いが必要となります。著作権申請ができていないと、式場での上映を断られてしまうことがあります。こちらもリハーサル時に指摘される内容で、急遽音楽の変更などの対応が必要となる可能性があります。
申請は式場様(プランナー様)経由で行うことが一般的ですので、早めに相談して対応を進めれば問題ありません。
★関連ブログとしてこちらの記事もご参照ください。
DVDを上映できない!
式場にムービーを持ち込む際は、DVD(またはBlu-rayの物理的なメディア)を作成して持ち込むケースがほとんどとなります。記録方式の誤りにより、DVDが上映できないことがあります。こちらもリハーサル時に指摘されることとなるため、急遽DVDを再作成する必要が出てきてしまいます。
DVDで持ち込む理由
DVDを焼くの?どうしてDVDで持ち込まないといけないの?
動画はストリーミングで視聴することが一般的となり、DVDを取り扱うことに戸惑いを感じる方も大変多いと思います。わざわざDVDにしなくても、MP4やMOVといった動画データを送れないの?という声も聞かれます。そこで、DVDで持ち込む主な理由についてご説明します。
DVDで持ち込む主な理由
・もしDVDではなくて動画データを持ち込む場合、式場側で動画データを受領、管理しなければなりません。セキュリティの問題や個人情報の取扱いの観点で式場側のリスクが大きくなります。
・動画データ形式は様々であり、式場の機器で再生できない可能性があります。「DVD-video形式」で保存されていていれば確実に再生ができます。
式場側の都合に依るところが大きいのですが、現状ではDVDでの持ち込みが一般的となっております。
DVDの記録方式
DVDには、動画データを「DVD-video形式」で記録することが期待されていますが、「MP4」「MOV」など動画データの形式のまま記録してしまうケースがあります。この場合、DVDを上映できず、作り直しとなってしまうことがあります。「DVD-video形式」で記録するためには、「オーサリングソフト」を使って作成する必要がありますので、ご自身でDVD作成する場合はご留意ください。
DVD作成サービスのご利用もご検討ください。
ご自身でDVD作成することは慣れないと大変です。また前提として、DVDを作成するための機器が必要となりますが、最近のパソコンにはDVDを挿れる場所がないことも。ご自身でのDVD作成が難しい場合は、当ショップのDVD化サービスのご利用もご検討ください。
DVD作成サービスはこちらをご参照ください。
DVD作成サービスにお任せすることもできるのね!
番外編
黒画面
ムービー自作にあたり式場からもらう注意書きには、「映像の開始と終了に、音楽も映像もない黒画面を設定してください」という指示が必ずあります。もちろん単なるおまじないではなくて、これにも理由があります。
その理由とは、ムービー上映時に、上映開始のタイミングを図る必要があるためです。具体的には、ムービーを再生して一時停止した状態でスタンバイする、という方法でタイミングを図るため、最初からムービーが始まってしまうと都合が悪いのです。他の失敗と比べると致命的なものではないため番外編としましたが、黒画面挿入の必要性をご理解いただければと思います。
まとめ
以上、「知らないと致命的」と題して、結婚式ムービー自作において絶対に避けたい失敗5選をご説明しました。
再度まとめると以下の5点です。
結婚式ムービー自作の失敗5選
画面サイズの誤り!
文字・写真の見切れ!
コメントが長すぎる!
BGMが使えない!
DVDを上映できない!
いずれも、知ってさえいれば適切に対策できる内容だと思いますので、この記事が少しでもご参考になれば幸いです。事前の確認がトラブルを未然に防ぎ、早めのリハーサルが予期せぬ事態に対して余裕をもたらしてくれます。早め早めの対応を心がけることをおすすめします。
また当ショップでは、結婚式ムービーを自作できるテンプレートを販売しております。失敗を防ぐための考慮やノウハウが詰まったテンプレートとなっております。QAサイトやお問い合わせサポートまで含めたサービスとなっておりますので、よろしければぜひチェックしてみてください!
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